リラの金澤です。
先日併設のヨガサロンぽやにかとカフェ温心さんで開催いたしました「マクロビ×ヨガ」。
イベントを終えての感慨を綴ろうと思っていたのですが、ありがたい事に繁忙期というやつらしく、気が付いたらこんなに日にちが経っていたので今更イベントそのものの振返りはしない事にしようかと思います。笑
イベントそのものは温心さんでもぽやにかでも振返りの記事をあげてますのでそちらをご覧ください。
私が語りたい事はむしろ「イベント後」の話。
そもそもワタクシ、最近「イベントで体験する」的なものに疑問を感じておりまして、「1回だけ体験して、それで?」とへそ曲がり根性全開な事を思っていた訳であります。
マクロビもヨガもその日1日やって終わりじゃない。
日常生活に一人ひとりが取り入れて日々実践していくものだもの。
イベントは気軽に体験出来る反面「これは1回やったからもういいや」という変な満足を生むリスクをはらんでいる…特にもヨガやセラピーの類はその傾向が強い。最近そんな風に思うんですね。 ※個人の偏見です。笑
イベントで体験はそりゃいいんですよ。きっかけって大切ですし。
そして体験して性に合わないと感じたらそれもそれでよし。
でも体験して「いい!」と思ったらその先は?
せっかくきっかけを作ったなら、それをイベントの数時間で終わらせずにご縁があった方は日常にまで落とし込む仕掛けが欲しい……
「マクロビ×ヨガ」ではイベント構想の段階から温心さんとぽやにかスタッフで話し合いを重ね、
- お客さんが鍋とガス火で自分で玄米を炊く
- お土産用の玄米をご用意する
という形をとりました。
玄米はちょっと知識の要るスーパーフードなので炊飯のポイントもしっかり伝えて。
こうして文章にしてみたら本当にささやかな気遣いなんですけどね。
そしたら、なんと。
イベント後に
「家でも玄米炊いて美味しかったわ」「水加減変えたら失敗しちゃった」「玄米、今取り寄せてるのよ」「我が家、玄米食に変えちゃった」
そんなお声を沢山いただきました。
しかもイベント当日には来れなかった方まで当店で玄米を購入してご自宅で実践してくださったり。
しかも「失敗しちゃった」って言う方もいい笑顔。
実践している人にとっては“失敗”というのは表面的な表現なだけで「このやり方では自分の好みにはならないと分かった」という“気づき”ですから。
いや、私、泣くかと思った。笑
別にマクロビが偉いとも高尚な食事とも思ってないし、玄米が万人に良いとも思ってない。
でも「これが合う」と感じた人が自分の生活に取り込んだらきっとその人やその人の家族の暮らしがより良く変わるはず。
マクロビもローフートもスーパーフードも「敷居が高い」「おしゃれ女子のヘルシー食」みたいな風潮ですが、そんなイメージ壊れてしまえ。イベントと日常の垣根も消えてしまえ。
良いものはみんな、必要とする人の日常へ溶けていけ。
そんな風に思っていた私の目にはイベントが終わってなお玄米に翻弄されて笑う皆さんがとってもキラキラ楽しそうに見えたんです。
自分には縁遠いと思っていたマクロビやちょっと健康意識高めの食事、それらが少しでも皆の生活や心に溶けて染みていったのならそれ以上に嬉しい事はありません。
本当にやって良かったと思わせてくれるのは、また楽しい企画を考えようとやる気にさせてくれるのは、いつもこんな皆さんからのフィードバック。
きっと今回溶けたのは雪の一片のようなほんの一滴の水。その一滴がこれからの皆さんの生活を変える流れに繋がっていきますように。